携帯電話が鳴る。
表示された発信元は
父方の叔父だった。
何だろう!?
父を放っておいている事で
小言でも言われるのだろうか…と
ちょっと躊躇するも出ない訳にはいかない。
「ご無沙汰しておりまーす」と出た。
元気にしてるよと言うお互いの
近況報告を終えると叔父は言った。
叔父が住む(飛行機でないと行かれない)
遠方の父の故郷でもある
自宅に来月招待したと言う。
申し訳ない気持ちでいっぱいになる…。
本来であれば、娘である私が旅費を
負担してあげるべきではないかと…。
でもどうしても無理。
「申し訳ないです…」とそのまま口に出すと
「○○(←私の名前)の気持ちはよくわかるから
大丈夫だよ。
○○はなんだかんだ見てくれてるの
わかってるからね。
□□(←父の名前)は、社会性が無いんだよね。
それと人の気持ちがわからないんだよねぇ。」
と、言ってくれた。
やっぱり知ってるの!?
兄弟だから知ってるの!?
そんな父でも、呼んであげるんだ…
叔父さん…
兄弟ってすごいなって思った。
それと同時にどうしてこんなに
周りに恵まれてるのに
父はあんな風なんだろう。
また偉そうに振る舞う父の姿が浮かんだ…。