警戒するラインが届く

《友達ではありません》と
怪しいメッセージかもしれないと
警戒を促したラインが届く。


開くまでもなく、アイコンの写真で
誰なのかはわかる。



息子が幼稚園に通っている頃
空いた数時間を利用したいと思い
お弁当の販売のバイトをした。

私は人と違う契約で毎回あちこち
違う場所に販売に行った。


その先々で様々な人達と出会えた。

若いママから、生涯独身を貫いた女性。
それから外国の人。
更には「お笑い芸人をやってます!」
という男性もいた。
(↑彼からはサインをもらっておいたw)


好奇心旺盛な私には
仕事はもちろん
その出会いのひとつひとつも
楽しくもあり良い経験にもなった。

当然今でも連絡を取り合う人もいる。


届いたラインは…
そのお弁当販売のバイトで
知り合ったちょっと困った外国人の
女性からだった。

【おひさしぶり。でんわしてもいい?】

あー。どうしよう…
彼女には色々と振り回された。

自宅がたまたま自転車の距離だったので
色々と呼びつけられた。

日本語が読めないから手紙を読んでほしい。
から始まり、区役所なんかに
代わりに行ってくれないかと頼まれたり(-_-;)
さすがにそれは出来ないと断る。

怪しげなセールスマンに会わされた事もあった。


子供が具合が悪いので病院に連れて行ってほしい。
これはさすがに断りきれずに
ゲーゲー嘔吐しているお子さんを
私の自転車に乗せて病院に連れて行ったり…。


その人と同郷のお友達も、うんざりしていて
私に、無視をした方がいいというニュアンスの
事を話していた。


まぁ、やれやれ…な人だった。

それから10年近く。
私の仕事もデスクワークになり
接点なくなり会う事もなくなった。

当時はラインもなかった。
なのでいきなりライン。

すっごい警戒する…。



それでもどこかで会っても気まずいし
国籍で避けてるとかも思われたくないので
電話に応じる。



「ひさしぶりー!げんきだったー?」
の後の内容は、何か仕事を紹介してほしいと。
コロナの影響で勤めていた飲食店で
働けなくなったと。

心当たりがなくて役に立てない事を謝る。


そしたら、私の職場で働けないかと…
流石にデスクワークは厳しいと伝える。
日本語4割位しか理解出来てないし
(わからないフリ疑惑もあるけど…)

パソコンが使えないから。
申し訳ないけど、信用度もかなり低い…。


お金がなくて困っていると言う彼女に
何もしてあげられない。
力になれない事をもう一度詫びる。



電話口でお子さんの声がする。
「ママー!早くアウトレット行こー!」
すると彼女が言う。
「ごてんばあうとれっといくよ。
 やすいといいよね。キャハハハハ」


( ゚д゚)ポカーン


お金ないと嘆いていたけど?
アウトレットだって?


やっぱりちょっと不思議な人だ…



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