悲しい報せ

旦那と結婚する前に
住んでいた地域で
ご近所さんだった方と仲良くなり
その方の息子さん(当時2歳)も
一緒に近くへお出掛けする仲だった。

なんてことのない公園や
ファミレスや花火大会。

「ちょっと寄ってみましょうか」
なんて言ってはちょこちょこ
遊んでもらっていた。



私が今の地域に
住むようになってからは
流石にそんなに会えなくなり…
今では、会おうと言いつつも
年賀状のやり取りのみになってしまった。


息子さんにも小学生の時に
ちょっと会ったのが最後だった。


昨日の昼にあった電話は、その息子さんが
交通事故で亡くなったとの連絡だった。


とにかく仕事が終わったら
すぐに行くと約束をして電話を切る。

午後の仕事は上の空だった。


在宅だったのが救いだった。
仕事を終えると喪服に着替える。

支度をしてすぐに出かける。


降り続いている雨は更に激しくなった。

水たまりから雨が跳ね返る。
上からも下からも雨。雨。雨。


1時間弱で会場に着く。

ご家族だけのひっそりとした葬儀だった。

亡くなった息子さんのお母さんに会うと
涙がこみ上げてしまった。

久しぶりの再会が
こんな形になってしまったなんて。


亡くなった息子さんは
私が知っている少年ではなく
立派な男性になっていた。
ただ、目は開けてはくれなかったけど。

月日の流れは早いもので
息子さんは20代半ばだった。


私はまだこの息子さんが
2歳の時に抱っこした感覚を覚えている。

まるっとしてポチャっとして感触。

くりくりした目で私に笑ってくれたり。

だだをこねる姿も。

ハッキリ鮮明に思い出せる。


それが…こんなことになるなんて。


お母さんから聞かされる。

息子さんは子どもの頃から
夢だった職業に就いていた。

努力家だったんだと。


そして生前ドナー登録をしていたと。

色々と思うものもあったけど
最後は本人の意思を尊重したと言うことだった。


息子さんの気持ちを想像する。
ご家族の決断までの思いを聞いたとたん
涙が止まらなくなった。

嗚咽も止まらず…。


私がご家族に背中をさすられる始末。


情けない…。


私がご家族にしなくてはいけない事じゃないか…。


どうしてだろう。
なぜだろう。
こんなに気持ちが澄んでいる人を…。


人生についてとか
人との繋がりについてとか
ずっと考えてしまう。



何よりも…ご冥福をお祈りいたします。




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